美容クリニック看護師の年収はなぜ高い？理由5選や向いてる人の特徴

同じ看護師として働くなら、「年収の高い職場で働きたい」と思うのは当然です。

特に若い看護師に人気のある美容クリニック。

美容を仕事にして、自分磨きもできる華やかなイメージがあります。

美容看護師に興味のある人は、記事を読んで参考にしてください。

＼まず読んで！／

美容看護師の年収はいくら？詳しいお給料を紹介

美容看護師の年収について紹介します。

高給与といわれる噂は本当なのでしょうか。

美容看護師の月給

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、美容看護師の平均月給は約38万円、平均年収は約457万円でした。

それに対し病棟看護師は、夜勤手当を含めての月給が約35万円です。

日勤のみのシフトで働いても病棟看護師より月給が上回っているので、美容看護師のお給料は高いと言えます。

美容看護師のボーナス

美容看護師のボーナスは、クリニックによって異なります。

平均は月給の2～4か月分ですが、開業したてのクリニックは収益が少ないためボーナス自体ないことも。

しかし美容看護師はクリニックの業績が上がってくると、それに応じてインセンティブをもらえることが多いです。

売り上げに応じて報酬がもらえるのは病棟との大きな違いです。

美容看護師はなぜ高年収？給料が高い理由5選！

美容看護師の年収が高い理由を紹介します。

自由診療やサービス業が、病棟と大きく異なります。

自由診療のため金額を決められるから

美容クリニックは自由診療のため、メニューの金額を独自で設定できます。

保険診療は、保険点数で報酬が決められているシステムです。

しかし自由診療は、独自で金額を決められるのが特徴。

そのため看護師の給料を高く設定できます。

サービスが無限だから

美容クリニックはサービスを無限に提供できます。

美容医療はアンチエイジングなので、性別や年代を問わず幅広い世代が対象なのもポイント。

また、針治療のポテンツァやマシンで肌にヒアルロン酸を注射する水光注射など、海外発祥の新しいメニューも増えています。

新しいサービスやリピートする患者さんがいるので、高収入が叶うのです。

スキンケアや内服薬を販売できるから

美容クリニックでは、スキンケアや内服薬を販売できます。

スキンケア用品の例	内服薬の例
クレンジング 洗顔 化粧水 乳液 美容液 美白剤 日焼け止め 保湿剤	シミ・肝斑 美白 ニキビ ビタミン剤 エイジングケア デトックス 飲む日焼け止め AGA薬

スキンケア用品の例	内服薬の例
クレンジング 洗顔 化粧水 乳液 美容液 美白剤 日焼け止め 保湿剤	シミ・肝斑 美白 ニキビ ビタミン剤 エイジングケア デトックス 飲む日焼け止め AGA薬

一式揃ったスキンケア用品を患者さんがリピートすると、定期的に購入してくれるので売り上げに繋がります。

クリニックで処方されるシミや美白の内服薬は、市販薬より効果が高い商品なので欲しい患者さんも多いです。

病院と違ってスキンケアや内服薬の販売量が、報酬の一部になります。

インセンティブ報酬が入るから

美容クリニックではインセンティブ報酬が入ります。

インセンティブ報酬とは「働きに応じて金銭的な報酬を与える」制度です。

美容クリニックのインセンティブ報酬は、個人目標、院内目標の2パターンがあります。

どちらも採用しているクリニックもあれば、院内目標のみのクリニックも。

多くの美容クリニックには、インセンティブ報酬が毎月あります。

しかしクリニックの業績が悪い時は0円の場合も。

売り上げや努力が収入アップにつながるので、やりがいがあるともいえます。

指名料をもらえるから

美容クリニックには、患者さんからの指名料をもらえるパターンがあります。

1回あたりの指名料は1,000～2,000円が一般的で、看護師へのバックは半額程度。

指名制度を取り入れているクリニックなら、リピート客が多いほど指名料をもらえます。

美容看護師と病院看護師の違い3選

美容看護師と病院看護師の違いを解説します。

患者さんだけでなくシフトや雰囲気も異なります。

仕事内容

美容クリニックと病院では仕事内容が大きく異なります。

病院には「病気を治したい・症状を緩和したい」患者さんが来院。

美容クリニックは「キレイになりたい・コンプレックスを解消したい」患者さんが対象です。

美容クリニックでは、1対1で患者さんへ美容医療を提供します。

基本的に健康な人が対象なので、力仕事もありません。

施術だけでなく、販売や営業があるのも美容看護師の特徴です。

一方、病院では複数の患者さんを担当して、やるべき看護や業務をこなします。

急変や急患にも臨機応変に対応する力が必要です。

美容看護師と病院看護師は、人命を預かるか美容を追及するか目標が違うので、仕事内容も大きく異なります。

勤務形態

美容クリニックと病院では勤務形態が違います。

	美容クリニック	病院
勤務形態	日勤のみ	日勤と夜勤（二交代or三交代）
休日	休診日あり週休2日制	交代制
残業	予約制で少ない	病院によっては毎日ある
出勤	10～20時	日勤：8～17時 準夜：16～1時 深夜：0～9時 二交代夜勤：16時～翌日9時

	美容クリニック	病院
勤務形態	日勤のみ	日勤と夜勤（二交代or三交代）
休日	休診日あり週休2日制	交代制
残業	予約制で少ない	病院によっては毎日ある
出勤	10～20時	日勤：8～17時 準夜：16～1時 深夜：0～9時 二交代夜勤：16時～翌日9時

美容クリニックと病院の大きな違いは、夜勤があるかどうか。

入院患者のいる病院なら必ず夜勤があるので、日勤と夜勤の繰り返しです。

また、病棟の残業は日々の状況で変わり、シフトは勤務表が配られて初めて明確になります。

一方、美容クリニックは勤務する時間や曜日が固定されているのがポイント。

毎日のルーティンが決まっているので、残業は主に後片付けや翌日準備です。

美容クリニックと病院では、シフトが違うので生活リズムも異なります。

院内の雰囲気

美容クリニックと病院は、雰囲気が対照的です。

美容クリニックの雰囲気	病院の雰囲気
オシャレなデザインのインテリアや建物 清潔感・開放感あふれる明るい院内 静かなBGMで落ち着いた雰囲気 スタッフは静かに笑顔で対応 ヘアメイク・身だしなみを整えたスタッフ	忙しい時は物が散乱している 急患や急変で忙しい スタッフの足音が響く モニターやアラーム音が響く ヘアメイクはシンプルな看護師

美容クリニックの雰囲気	病院の雰囲気
オシャレなデザインのインテリアや建物 清潔感・開放感あふれる明るい院内 静かなBGMで落ち着いた雰囲気 スタッフは静かに笑顔で対応 ヘアメイク・身だしなみを整えたスタッフ	忙しい時は物が散乱している 急患や急変で忙しい スタッフの足音が響く モニターやアラーム音が響く ヘアメイクはシンプルな看護師

美容クリニックは美しさを追及する患者さんの立場に立って、清潔感がありオシャレな空間づくりを大切にしています。

患者さんはリラックスしていて院内も静かです。

一方病院では、患者さんへのケアや救助が第一優先なので、バタついたり緊迫した雰囲気もよく見かけます。

忙しい時は、医療器材が廊下に散乱していることも珍しくありません。

このように美容クリニックと病院では、院内の雰囲気が大きく変わります。

美容看護師になって年収アップしたい！美容皮膚科と美容整形外科の違い

美容看護師は「美容皮膚科」と「美容整形外科」の大きく2つに分かれます。

同じ美容クリニックでも、仕事内容に大きな違いがあります。

美容皮膚科とは

美容皮膚科は手術がなく、肌悩みへの治療が主な仕事です。

美容皮膚科ではシミやしわ・ほくろ・ニキビなど、肌悩みを解消したい患者さんが対象です。

患者さんへレーザー照射や美容点滴を施したり、脱毛施術や商品を紹介してカウンセリングすることもあります。

看護師は施術をどんどん進める必要があり、仕事は時間との勝負です。

営業色も強いので、商品をプレゼンするスキルが身につきます。

美容整形外科とは

美容整形外科は、顔の整形や豊胸、脂肪吸引など手術をするクリニックを指します。

美容整形外科の看護師の仕事で、一番の特徴は手術介助に入ることです。

器具の名前や施術の手順を覚える必要があり、介助者によって手術のスピードも変わります。

手術は正確性と速さが重要なので、責任の大きい仕事と言えるでしょう。

美容皮膚科の年収は高くて憧れる！メリットとデメリットを解説

美容看護師のデメリットとメリットについて紹介します。

魅力的な面もあれば、美容クリニックならではの悩みもあるようです。

美容看護師のメリット

美容看護師は、たくさんのメリットがある仕事です。

高給与なため、生活水準を高めて充実した日々が叶います。

仕事の評価はお給料に繋がるので、高給与なことで自信を持てる人が多いです。

また、少し贅沢をしても貯金ができるので生活に余裕が生まれます。

美容看護師のデメリット

美容看護師のデメリットもいくつかあります。

美容看護師は美容クリニックでの知識や技術は身につきます。

しかし病院に転職する時に、美容クリニックの経歴はカウントされず新人扱いされることも。

その他に女性看護師のマウントや派閥に悩む、売り上げを気にするなど、美容クリニックならではの悩みに直面する可能性があります。

美容看護師の年収は高いけれど向いている人と向いていない人がいる！

美容看護師は、向き不向きの人がいるので詳しく解説します。

高給与に惹かれますが、向いていない人もいるので転職は慎重に。

向いている人

美容看護師に向いている人を紹介します。

美容に興味がある人や、最新の美容医療を学びたい人は美容看護師に向いています。

患者さんに「このメニューは～という効果が期待できます！」「最近新しく入ったメニューはこのような作用です」と、カウンセリングで提案できるからです。

そして接客が好きな人は、円滑に患者さんとコミュニケーションを取れます。

患者さんが看護師を気に入れば指名をもらえるし、長期のリピーターになってくれるので売り上げもアップ。

美容が好きでコミュニケーション能力に長けている人は、美容看護師になっても問題ないでしょう。

向いていない人

美容看護師に向いていない性格の人もいます。

美容看護師は体力勝負といわれます。

脱毛レーザーを60～90分施術して、「こんなにきついの？」とギャップに驚く人もいます。

そして次々に患者さんの施術に追われるため、時間管理ができないと切羽詰まる状況もしばしば。

患者さんの質問に答えられない、愛想よくできないなどコミュニケーションが苦手な人には不向きな仕事です。

自分に向いているかどうか、しっかり考慮すれば失敗は防げるでしょう。

美容看護師の年収が高いのはノルマがあるから？

美容看護師のノルマについて解説します。

クリニックによって、ノルマの種類は異なります。

施術のノルマ

契約した施術の金額を、ノルマとして設定している場合。

カウンセリングで患者さんの悩みを聞きながら、効果が期待できるメニューを提案するのも看護師の役割です。

看護師の説得力や知識量、コミュニケーション能力によって患者さんが選択するメニューも変わります。

契約件数が多いほどノルマを達成できるので、美容看護師のスキルの見せどころとなるでしょう。

販売のノルマ

販売のノルマは、スキンケア用品や美容機器の販売数が反映されます。

患者さんとのカウンセリングで上手に商品を紹介して、購入してもらえばOK。

患者さんへの営業力や接客力が求められます。

売り上げ目標を設定しているクリニックが多い

美容クリニックが、全体の売り上げ目標を設定しているケースが一般的です。

クリニックの目標売り上げに到達すれば、報酬がもらえるシステムとなっています。

スタッフ全員で売り上げを目指すスタイルなら、患者さんの取り合いも少なく一致団結します。

美容看護師になって年収アップしたい！転職を成功させるポイント5選

美容看護師への転職を成功させるポイントを紹介します。

美容看護師は倍率が高いので、面接の練習や求人のチェックが大事です。

お給料だけでなく条件や待遇について調べる

求人票を見る時に、お給料だけでなく条件や待遇も確認しましょう。

高い時給や基本給を設定して、「営業時間が21時まで」「祝日も営業」「研修なし」など不利な情報が記載されていない場合があります。

就職したクリニックがブラックだった…なんてことは避けられるよう、入念にチェックしましょう。

美容クリニックと病院の違いを理解する

美容クリニックと病院のギャップに驚かないよう、違いを理解しておきましょう。

病院は患者さんの看護ケアや治療が第一優先です。

しかし美容クリニックは、美を追求する患者さんが満足できる施術や接遇が求められます。

病院よりも接客業のような雰囲気に、戸惑う新人もいます。

美容クリニックのギャップに後れを取らず、受け入れる姿勢が必要です。

求人チェックを習慣化しておく

求人チェックを習慣化しておくと、いい案件に巡り合えます。

転職サイトやクリニックの公式ホームページに、一足早く求人を掲載することがあるので要チェックです。

転職を考えている人は、3日に1度の頻度で採用ページをチェックするのがおすすめ。

志望動機や自己PRを練習しておく

美容クリニックに転職したい人は、志望動機や自己PRを練習しておきましょう。

「美容が好きだから」という理由は、よく使われるので採用側には響きにくいPRです。

美容クリニックに貢献できるような、自己PRを練習しておきましょう。

スキンケアアドバイザーや化粧品検定の資格を持っていると、「本当に美容が好きなんだ」とアピールできます。

また、美容看護師になりたいなら、脱毛クリニックやAGAクリニックで1～2年経験を積んでから応募するのもおすすめ。

器械の取り扱いや適切な出力レベルを知っているだけでも、教える手間が省けるので有利です。

応募する前から美容クリニックで使える武器を獲得しておきましょう。

転職エージェントに相談する

美容看護師の転職を成功させたい人は、転職エージェントに相談する方法があります。

転職が成功すれば、支援したエージェントも報酬を得られるので一生懸命対策してくれます。

運が良ければ非公開求人を教えてもらえたり、合格のためのアドバイスを受けられてお得です。

美容クリニックへの倍率は高いので、プロと一緒に転職活動するのがおすすめ。

美容看護師の年収は高い！必要な資格や有利なスキルを紹介

美容看護師に必要な資格や有利なスキルを紹介します。

美容系の資格や、接客経験も強みになります。

必須な資格は看護師・准看護師

美容看護師に必須な資格は、看護師または准看護師です。

病院とは仕事内容も異なり、どちらかと言えばエステティシャンの仕事に似ています。

しかし美容クリニックでは、注射や点滴など看護師しかできない仕事も必要です。

臨床経験のある人

臨床経験のある人は、美容クリニックの就職に有利です。

美容クリニックでも、ある程度の知識やスキルが求められます。

美容クリニックでは、毎日のように白玉点滴やボトックス注射が行われます。

点滴・注射の経験が豊富な人は、自信を持ってアピールできますよ。

NGな薬の飲み合わせの知識や、皮膚科に勤めた経験も美容クリニックでは役立ちます。

臨床経験があればクリニックでも貢献できるので、自分に誇りをもって応募しましょう。

接客経験やコミュニケーション能力

接客経験がありコミュニケーション能力に長けている人は、美容看護師に向いています。

美容クリニックでは、患者さんとの対話や営業が必要不可欠だからです。

患者さんに「この施術の後ならこの商品がおすすめです」「〇〇さんにはこのメニューが向いてます」と上手に接客できれば、リピーターになってくれます。

患者さんの信頼が売り上げにも反映されるので、接客上手な看護師はクリニックに重宝されますよ。

美容系の資格

美容系の資格があれば、就職時に有利です。

看護師の他に美容系の資格を持っていれば、「それほど美容が好きなんだ！」と認識してもらえます。

特に美容皮膚科では、エステティシャンやスキンケアアドバイザーの資格を持っていれば、接客にも活用できます。

専門的な知識に基づいて、患者さんにメニューや商品を紹介できるのもメリットの一つ。

美容系の資格を取れば、仕事でも私生活でも役に立つのでおすすめです。

語学力

英語や中国語を話せるスキルがあれば、就職時に有利です。

近年は外国人観光客の美容クリニックツアーも開催されたりするので、英語が話せる看護師は重宝されます。

特に「この商品やメニューがおすすめ」と上手に紹介すれば、売り上げアップも目指せます。

需要が高い英語や中国語が堪能なら、美容クリニックで自信を持って働けるでしょう。

美容看護師の年収はいいけど倍率が高い！転職サイトに応援してもらおう

美容看護師は年収も高くて華やかな世界。

特に若い看護師から人気の職業なので、競争率も高いです。

プロのエージェントに適切なアドバイスを受けて実践すれば、転職の成功率は一人より格段に上がります。

非公開求人を教えてもらえるので、登録だけでもおすすめです。

レバウェル看護

ナースではたらこ

マイナビ看護師

【まとめ】美容看護師の年収は高い！万全の態勢で転職活動しよう！

今回は美容看護師の年収について、詳しくお伝えしました。

美容看護師になれば高収入が得られて、生活が豊かになるでしょう。

しかし入職するのは狭き門です。

接客スキルを学んだり、入りやすいクリニックで経験を積んだりして実力をつければ、夢に近づけます。

この記事を読んでくれた方が、美容看護師になれるよう応援しています。