看護師1年目・新卒で美容クリニック看護師になれる？臨床未経験でも可能？

若い看護師が多くて華やかなイメージの美容クリニック。

お給料もいいし、夜勤なしで日勤だけのシフトも魅力的です。

しかし看護師1年目・新卒でも、美容クリニックに転職できるのでしょうか。

実務経験が浅くても美容クリニックで働いてみたい人は、自分への向き不向きや職場のリサーチが大切です。

＼まず読んで！／

看護師1年目・新卒で美容クリニックに転職は？できる！

看護師1年目や新卒でも、美容クリニックに転職できます！

新卒・第二新卒を募集している

大手の美容クリニックは、新卒・第二新卒の看護師を採用しています。

現にSBC湘南美容外科クリニックでは新卒看護師を募集していますよ。

第二新卒とは、一般的に就職して3年未満の社会人のことです。

病棟と美容クリニックの仕事内容は大きく異なるため、新卒・第二新卒に関係なく新人として就職することになります。

臨床経験がなくても研修を受けて勉強できる

美容クリニックは、臨床経験がなくても研修を受けて勉強できます。

一般病院と比べると仕事内容が特殊なため、専門の知識とスキルを身に着ける必要があるからです。

レーザー照射やピーリング、美容クリニックでの手術介助など一般病院では経験しない業務ばかり。

つまり新人でも実務経験3年の看護師でも、同じ土俵からのスタートになります。

研修と教育を受けてから、患者さんへ接するため安心して勤務できますよ。

美容クリニックは若手を採用したい

美容クリニックは若手を採用したいと考えています。

厚生労働省では「労働者の年齢制限禁止」を定めており、年齢を理由とした不採用は認められていません。

しかし長期勤続によるキャリア形成が目的の場合は、若年者を募集できる例外もあります。

だからこそ美容クリニックでは「35歳未満の看護師を募集」「20～30代が活躍」という求人がよく見受けられるのです。

若いほど有利なため、新人未経験や第二新卒でも美容クリニックで活躍できます。

看護師1年目・新卒が美容クリニックへ転職するメリット5つ

看護師1年目・新卒が美容クリニックへ転職するメリットを紹介します。

順番に解説します。

美容の知識を集中して学べる

美容診療以外の看護スキルを省き、美容に特化して勉強できるのが特徴の一つです。

病棟と美容クリニックでは、必要とされているスキルが異なります。

美容クリニックはサービス業なので、施術も接客も病棟以上に丁寧な対応が求められる職場です。

病棟の知識が活かされないことはありませんが、最初から美容に進んだ方が無駄なく学べます。

いずれ美容クリニックで働きたい人は、新卒や若いうちに美容診療へ進むのがおすすめです。

生活リズムが乱れない

美容クリニックは規則的な生活リズムで過ごせる仕事です。

基本的に日勤しかないため、夜勤で生活リズムが狂うことはありません。

さらに診療は予約制が多いため、残業も少なく勤務できます。

プライベートとの両立もしやすいので、ライフワークバランスを整えたい人におすすめです。

日勤のみなのに高収入

美容クリニックは夜勤がなく、日勤のみで高給与が叶う仕事です。

美容看護師の年収は500〜600万円と言われており、新卒・夜勤なしで500万円を超えるのは高収入といえます。

クリニックによっては個人の営業成績や指名料などでインセンティブが入ることもあるので、高収入につながります。

また一般病院と異なり、美容クリニックの診療はほとんどが自由診療。

自由診療なら料金をクリニック側が設定できるので、保険診療よりも収益が高く、お給料も高いのです。

病院がキレイで都会が多い

美容クリニックは病院がキレイで都会に多く見られます。

美容をメインとした診療なので、患者さんは「キレイになりたい」という思いで通院していますよね。

そのため美容クリニックは内装やインテリアをキレイに保ち、清潔感を大事にしているのです。

また、美容クリニックは都会で需要が高まっています。

都会で働きたくて美容クリニックに興味のある人はおすすめです。

都会で働くと若い女性には魅力的な要素がたくさんあります。

メイクやネイルができる

美容クリニックの看護師は、メイクやネイルなどのオシャレが楽しめます。

病棟では華美なメイクや髪色は禁止されていても、美容クリニックなら好きにオシャレできるのがメリット。

美しさを求める患者さんと接するため、看護師も美容に気を配ることが大切です。

逆に看護師がすっぴんで髪の毛がぼさぼさ、肌も荒れている姿だったら「このクリニック大丈夫？」と疑われるかもしれません。

働くクリニックでメイクやネイルはどこまでOKか理解すれば、ルール範囲内でのオシャレを楽しめます。

看護師1年目・新卒が美容クリニックへ転職するデメリット3つ

看護師1年目・新卒が美容クリニックへ転職するときのデメリットを紹介します。

看護スキルの低下

新卒が美容クリニックへ転職する場合、看護スキルが低下するリスクを念頭においておきましょう。

美容クリニックに勤めている間、使う看護スキルはある程度限られます。

一般病棟で養われる、病態生理や看護診断の知識は美容クリニックではあまり身につきません。

例えば脱毛専門クリニックなら、点滴や採血も少ないので行う機会は極端に減ります

急変対応ができなくなる

美容クリニックに勤めていると、急変対応がしにくくなります。

患者さんは美意識の向上を求めて来院する健康な人ばかり。

急変や急患にはほとんど対面しません。

しかし急変対応の機会が減るのは、耳鼻科や眼科のクリニックでも同じことが言えます。

次の転職先の選択が狭くなる

看護師1年目で美容クリニックに転職すると、次に働き口を探すときは選択肢が狭くなります。

美容クリニックでの勤務歴は、看護師の経歴として加算されない可能性があるからです。

一般病棟と美容クリニックは、かけ離れた仕事内容なので新人扱いされることもあるでしょう。

求人を探すときには「未経験歓迎」「研修あり」などの項目が含まれる職場探しがおすすめです。

しかし美容クリニックで培う知識や接客業も、一般病棟で学ぶ機会がないため一から覚える大変な仕事ですよね。

転職自体エネルギーが必要なので、美容クリニックに勤めていた人なら新しい転職先でも乗り越えられるでしょう。

看護師1年目・新卒で美容クリニックへ転職するコツ

看護師1年目や新卒で美容クリニックに転職するコツを紹介します。

順番に解説します。

教育・指導を受けられるクリニックを選ぶ

転職する時には教育・指導がしっかり受けられるクリニックを選びましょう。

美容クリニックの看護師は覚えることが多い仕事です。

美容業界未経験でも、研修が充実している職場を選べば必要な知識とスキルを身に付けられます。

美容クリニックを探すときには、転職サイトのエージェントに協力してもらうことがおすすめです。

研修体制が整っていない、または研修スピードがかなり速い場合、ついていけずにリタイアする看護師もいます。

エージェントなら職場の内部事情を把握するために、現地へ足を運んで情報収集することが可能です。

エージェントに頼り、手厚くサポートしてくれる職場を探しましょう。

忙しすぎないクリニックを選ぶ

転職する時は忙しすぎないクリニックを選びましょう。

実際に美容クリニックで働く看護師さんの体験談をもとに、クリニック選びのコツを紹介します。

患者さんや施術の数だけ、学びはたくさんあります。

しかし忙しすぎて残業が当たり前になり、追い詰めることになっては転職した意味がありません。

美容クリニックの分野は数種類あるので、興味のある分野はどれか探してみましょう。

ちなみに「新人看護師だけど、とりあえず美容系に進みたい！」という場合は、美容皮膚科がおすすめです。

例えば脱毛クリニックなら仕事内容を覚えるのも早く、毛のプロフェッショナルになれます。

しかし単調作業でかなり重い器械を60分以上動かし続けるので、体力を消耗し飽きやすいのがネックです。

美容皮膚科はさまざまな美容施術があるので覚えることはたくさんありますが、やりがいがあり飽きずに働けます。

社割で美容施術を経験できるのも、美容皮膚科で働く特権です。

思いやりがあるアピールをする

美容クリニックでは思いやりをもって働くことが望まれます。

患者さんへの心配りはもちろん、スタッフへの思いやりも大切だからです。

美容クリニックでは予約枠の中で患者さんへ施術する必要があります。

ハプニングが起きると、時間が迫ってきてきつい状況になることもしばしば。

予定通りにはいかない場面も多々あります。

そんな時に必要なのが、スタッフ間同士の助け合いです。

次の施術がスムーズにいくよう準備や片付けを手助けするなど、スタッフ間での協力が求められます。

失敗しても立ち上がれることを伝える

面接時に、失敗しても立ち上がれることを伝えましょう。

実際に美容クリニックで働くと、理想と現実のギャップに驚く人も多い職場です。

いままでの環境と違いすぎて、戸惑ったりミスすることもあるでしょう。

しかし実際に働いた時のリアリティショックに耐えて、受け入れる姿勢が求められます。

体力があり健康なのはかなり有利！

体力があって健康であれば、転職する際に有利になります。

美容クリニックは一般病棟のように、動けない患者さんの体位変換や寝衣交換はありません。

一見華やかな世界に見えますが、実際に足を踏み入れると体力勝負な場面が多々見られます。

特にレーザー照射や手術介助では、長時間立ちっぱなしだったり中腰が続いたりして身体への負担が大きい仕事です。

看護師1年目なら看護スキルより実働部隊の体力を求められます。

「美容クリニックで働きたくて体力にも自信がある！」という人は、面接時に自信を持って伝えましょう。

看護師1年目・新卒でも美容クリニックが向いている人

看護師1年目・新卒でも美容クリニックが向いている人を紹介します。

それぞれ詳しく解説します。

協調性がある人

協調性がある人は美容クリニックにて強みになります。

例えば「今月この施術を売り出そう！」という方針になっている時。

「自分には苦手な分野だから…」とネガティブに受け止めて、消極的になるのはマイナスです。

同じ方向を向いて、クリニック全体を盛り上げられるスタッフがいると心強いのです。

クリニックの一員という自覚を持ち、働ける人材が求められます。

勉強熱心な人

勉強熱心な人は美容クリニックに向いています。

美容クリニックでも、求められるのは高い看護スキルや知識です。

一般病院でも同様の事が言えますが、患者さんに直接施術するため失敗は避けたいところ。美容クリニックは高い料金を払ってサービスを求める患者さんが多いため、施術には一段と配慮する必要があります。

研修や教育を受けつつ、自己学習も積極的に取り入れましょう。

勉強に熱心に取り組むほど、美容クリニックの看護師として自信に繋がります。

柔軟な考えができる人

美容クリニックでは柔軟な考えが求められます。

患者さんの体調や肌の状態によっては、施術内容が変更になることも。

他の患者さんが器械を使用していて、終わるのを待っていては時間が押してしまいます。

その間に頭を切り替えて、今できる仕事に行動を移すのが理想的です。

クリニックの方針に従える人

クリニックの方針に従える人は、クリニックでも問題なく働けます。

今まで経験したことのない苦手な施術や接客でも、プロとして対応する必要があるのです。

一人の看護師の対応がクリニック全体の評価に繋がります。

多少苦手分野があっても、柔軟な対応力が必要です。

穏やかで怒ったりしない人

美容クリニックでは穏やかで怒らない人が向いています。

クリニックでは部署移動がないため、少人数で協力して働かないといけません。

狭いコミュニティの中で感情的に怒ったりする人がいると、不協和音が生まれます。

ミスが発生したり時間がなかったりすると、ストレスがたまってイライラしてしまいますよね。

しかし感情に流されず、その場を俯瞰して考え冷静な対応をすればうまく乗り越えられます。

マインドコントロールも必要ですが、クリニックの面接時に穏やかさをアピールする価値はありますよ。

看護師1年目・新卒で美容クリニック転職が向いていない人

看護師1年目・新卒で美容クリニックへの転職をやめたほうがいい人を説明します。

順番に見ていきましょう。

従うだけのマニュアル人間

医師やマニュアルに従うだけの人間性の場合、美容クリニックは向いていません。

患者さんと接する時には、シチュエーションに適した判断と対応力が必要です。

例えばノルマ達成のためにマニュアル通りに商品をすすめても、患者さんとの信頼関係は築けません。

患者さんの悩みに即して、施術を提案できることが大切です。

自分の意見を押し通す人

自分の意見が正しいと信じて、意見を押し通すのはおすすめできません。

美容クリニックは少人数のスタッフで上手く回していく必要があります。

自分の意見だけを押し通そうとすれば、仕事がスムーズにいかない、スタッフ間と溝ができるなどデメリットばかり。

感情をコントロールできない人

感情をコントロールできない人は、美容クリニック看護師には向いていないのでやめておきましょう。

感情がコントロールできず横暴な態度や言葉を発してしまうと、周りの人に不快感を与えてしまいます。

自分のことを理解していない人は、なぜ怒ってしまうのか分からず解決できません。

完璧主義者は理想からはみ出す結果になると、イライラしてしまいます。

ストレス発散の方法が分からず、周りにぶつけてしまう可能性も。

美容クリニックに限らず、社会人なら嫌なことがあっても穏やかに対応できる人間性が求められるのです。

美容クリニックにおすすめの転職サイト3選

レバウェル看護

ナースではたらこ

マイナビ看護師

【まとめ】看護師1年目・新卒も転職できる！美容クリニックで楽しく働こう

今回は看護師1年目が、美容クリニックへ転職することについてお伝えしました。

看護師1年目が美容クリニックに転職したら、多くの実務経験や接客、自己学習が必要になります。

しかし美容クリニックの看護師として成功すれば、ライフワークバランスもとれた充実した日々を送れますよ。

患者さんの美容を手助けしながら自分の美容も磨きたい人なら、楽しく働けて天職になるでしょう。