看護師の夜勤がきつい理由は？対処法や夜勤なしの職場まで紹介！

看護師の夜勤がきつくて、疲れがたまっていませんか？

若い頃や新人の頃はドキドキしたり達成感を感じたりして新鮮だった人もいるでしょう。

しかし徐々に慣れてくると体力的にきつくなってきますよね。

すぐにできる対処法も紹介していきますよ！

＼まず読んで！／

看護師の夜勤がきつい理由5つ

看護師の夜勤がきついと感じる理由を紹介します。

仮眠が少なく眠い

看護師の夜勤は、仮眠時間が少ないため眠くなります。

夕食や夜食を食べたり仕事が押したりすると、仮眠時間が削られますよね。

数十分だけ寝ても眠いままなので、夜勤がきつく感じることが多いのです。

十分に仮眠して仕事を再開するのが理想的ですが、難しい状況も多いでしょう。

夜勤後の運転が怖い

車通勤の看護師は、夜勤明けの運転が怖いと感じる人もいます。

日本医療労働組合によると「夜勤の後は飲酒運転と同じレベル」という研究結果が出ています。
（引用：日本医療労働組合連合会「夜勤規制Q＆A」）

つまり夜勤後に車の運転は飲酒運転をしているようなものなのです。

とても危険な行為であることが分かりますよね。

怖いと思いつつ、眠いのを我慢して運転している人も多いのです。

急変・急患対応で忙しい

夜勤で患者さんが急変したり、急患が来たりすると忙しくなります。

入院患者さんを受け持ちながら新たな対応をすることになるので、仕事量が増えて大変です。

休憩時間も短くなり、身体を休めることもできません。

仕事が終わらなければ、残業になることも多いです。

身体への負担が大きい

夜勤後は身体の疲れが取れるまで時間がかかります。

普段は寝ている時間に起きて仕事するので、夜勤明けにたくさん寝ても疲れが取れていないことが多いのです。

知らぬ間に身体への負荷が蓄積され、病気になりやすい身体になるのは避けたいですよね。

責任が大きい

夜勤では配置人数が少ないため、看護師一人ひとりの責任が大きくなります。

急変や急患対応では、看護師の臨機応変な行動力が必要です。

患者の状態をアセスメントして正しい判断を迫られるため、精神的にも大きな負担になります。

日勤より夜勤の方がストレスを感じている場合も多いです。

看護師が夜勤をするメリット3つ

夜勤は大変な面もありますが、メリットもありますよ。

夜勤手当がもらえる

夜勤の大きなメリットの一つは、夜勤手当が付くことでしょう。

「手当をもらうために、夜勤回数が増えてもいい！」という看護師もいるのです。

夜勤の平均手当

勤務形態	夜勤の平均手当
3交代	約4,000～5,000円/回
2交代	約7,000～11,000円/回

勤務形態	夜勤の平均手当
3交代	約4,000～5,000円/回
2交代	約7,000～11,000円/回

夜勤回数が多いほど手当が増えるので、高収入を望む人には嬉しい仕事です。

日勤より勤務回数が少ない

夜勤は日勤より勤務回数が少なくて済みます。

例えば2交代の場合、16時間勤務なので日勤2回分です。

職場に来る回数は日勤より少ないため、その方が楽だという人もいます。

夜勤明けの昼間は自由時間なので、予定も入れやすくプライベートも楽しめますよ。

急患・急変なければ穏やか

患者さんの急患や急変がなければ、穏やかに夜勤できます。

夜勤は患者さんが入眠しており、検査や患者受け入れがありません。

決まった業務をこなせばいいので、静かに仕事できます。

忙しくなければ休憩時間もしっかりとれるので、疲労することなく体力も温存できますよ。

夜勤を乗り越えるコツ・対処法は？

やはり夜の長時間労働は疲れますよね。

夜勤を乗り越えるために、すぐにできる対処法を紹介します。

それぞれ順番に説明します。

スマホを触らず休む

夜勤の仮眠前はスマホを触らず眠りましょう。

寝る前はついスマホを片手に触りがちですよね。

しかしそのまま寝ると睡眠の質が下がり、寝起きがつらくなってしまいます。

スマホの電源を切ってから仮眠をとり、深い睡眠を取れるようにしましょう。

寝るときはしっかり休み、起きたら動いてメリハリをつけると良いですね。

栄養ドリンクを飲む

仕事を乗り切るための夜勤のお供に栄養ドリンクがおすすめです。

栄養ドリンクの主な成分

成分	効果
糖類	活動エネルギー源の補給
ビタミン類	糖類をエネルギーへと変える働き
カフェイン	中枢神経を興奮させて覚醒させる
タウリン	疲労回復

成分	効果
糖類	活動エネルギー源の補給
ビタミン類	糖類をエネルギーへと変える働き
カフェイン	中枢神経を興奮させて覚醒させる
タウリン	疲労回復

栄養ドリンクにはエネルギー補給や眠気覚まし、疲労回復など、活動を手助けする成分が含まれています。

手に入れやすく、少量で栄養補給ができるので看護師の強い味方です。

さまざまな種類が販売されているので、好みのドリンクを探してみるのもいいですね。

夜勤明けの楽しみを作る

夜勤明けに楽しみを作っておくとモチベーションが上がりますよ。

夜勤明けの過ごし方の例

ゆっくり過ごしたい	アクティブに行動したい
好きなドラマやDVDを見る 好きな音楽を聴く 温泉に行く 家で好きなものを食べる お酒を飲む アロマやキャンドルを楽しむ	ショッピングへ行く 食事は外食に行く 友人や恋人と会う マッサージやエステを受ける 美容室へ行く ウォーキングする

ゆっくり過ごしたい	アクティブに行動したい
好きなドラマやDVDを見る 好きな音楽を聴く 温泉に行く 家で好きなものを食べる お酒を飲む アロマやキャンドルを楽しむ	ショッピングへ行く 食事は外食に行く 友人や恋人と会う マッサージやエステを受ける 美容室へ行く ウォーキングする

仕事中にこれからの予定を考えると「早く終わらせよう」「あと少し頑張ろう」と思えますよね。

しっかり身体を休めた後に、好きなことをして元気をもらいましょう。

夜勤回数を免除してもらう

夜勤がつらいときは、夜勤回数を減らしてもらったり免除をお願いするのもアリです。

例えば2回連続夜勤の働き方だと、身体がかなり疲労します。

上司に一度、勤務形態について相談してみてはいかがでしょう？

夜勤は手当が魅力的ですが、自分の体やメンタルがつらくなっては元も子もありません。

体調不良が続く場合や言い出しにくいときは、診断書を提出すると説得力が増します。

自分を守るためにも、意見をはっきり伝えましょう。

夜勤なしの職場へ転職

夜勤なしの職場へ転職すれば、夜勤から解放されます。

日勤だけなら生活リズムが安定し、体調も整いやすくなりますよ。

夜勤手当がないのはネックですが、健康には代えられません。

夜勤なしの職場もたくさんあるので、見ておきましょう！

転職する場合は、早めに上司に相談するとスムーズです。

夜勤なしの職場6選

夜勤なしの職場を6つ紹介します。

外来

総合病院の外来看護師なら、夜勤なしで勤務できます。

総合病院は事務作業や物品管理を行う必要がなく、外来業務に集中できますよ。

患者さんが多かったり、診療に時間がかかると残業になることもあります。

ですがテキパキ捌けるようになれば早めに終わることもあるので、手際よくこなせる人におすすめです。

日勤のみ

病棟で夜勤がきつい人は、日勤のみのシフトを希望してみましょう。

日勤は8時間労働の繰り返しなので、体内リズムも整いやすいですよ。

入院や検査、退院が重なると忙しいですが、忙しいほど時間が早く過ぎるように感じるので、メリットも多いです。

土日祝に勤務した場合、平日に休めるのも魅力ですね。

クリニック

クリニック看護師なら、夜勤がなく日勤のみになります。

クリニック清掃員がいないため、看護に加えて物品・機材の管理業務が発生します。

意外と看護以外の仕事も楽しいですよ。

土曜は半日、日曜は休日のクリニックが多いため、予定も組みやすい職場です。

美容クリニック

美容クリニック看護師も日勤のみの職場です。

看護師は医師の診療補助のほかに、患者さまへ美容点滴やレーザー照射を行います。

整形手術を受ける患者さんには、オペ前後の過ごし方を説明しますよ。

綺麗な仕事が多いので美に興味がある人はとても楽しいです。

診療時間は10時からのクリニックが多いため、ゆったりと出勤できるのも大きなポイントです。

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設

日勤のみの看護師を募集している老人ホームや介護施設もあります。

入居者の介護や生活のサポートなどの体力仕事は介護職員が行います。

看護師は入居者の健康管理や薬の管理、緊急対応などが主な仕事です。

介護などの肉体労働が不要なので、実労働が少なく疲れにくいことが大きなメリット。

ブランクがある人や、年齢的に体力を使わず働きたい人におすすめです。

健診・検診センター

健診・検診センターは人気がある職場です。

夜勤をする必要がなく力仕事も少ないため、体力に余裕ができます。

健診・検診センターは残業も少なく、仕事内容もルーティン化しています。

ライフワークバランスが取りやすい職場ですよ。

受診者も健康的な人が多いため、急変対応がないのも魅力です。

看護師の夜勤の勤務時間・勤務体制は？

看護師の夜勤の勤務時間・勤務体制は主に2つに分かれます。

2交替制

日勤	8:00～17:00（8時間勤務・休憩1時間）
夜勤	16:30～9:00（16時間勤務・休憩2～3時間）

日勤	8:00～17:00 （8時間勤務・休憩1時間）
夜勤	16:30～9:00 （16時間勤務・休憩2～3時間）

2交代制の夜勤は夕方から朝方までが勤務時間です。

3交代より夜勤の時間が長いため、勤務回数は少なくて済みます。

看護師の半数以上が夜勤で残業しており、健康面のリスクが指摘されています。

3交替制

日勤	8:00～17:00（8時間勤務・休憩1時間)
準夜勤	16:30～1:00（8時間勤務・休憩1時間)
深夜勤	0:30～9:00（8時間勤務・休憩1時間）

日勤	8:00～17:00 （8時間勤務・休憩1時間）
準夜勤	16:30～1:00 （8時間勤務・休憩1時間）
深夜勤	0:30～9:00 （8時間勤務・休憩1時間）

3交代制の夜勤は準夜・深夜の2つに分かれます。

2交代と3交代のどちらが向いているかは、一人ひとりの生活スタイルや体力面、精神面で異なります。

夜勤ありでも日勤のみでも、心と身体が心地よく過ごせる働き方が理想的です。

夜勤看護師の手当・給料・年収は？

手当は2交代で1万円、平均年収は440万円

夜勤手当

勤務形態	平均の夜勤手当
3交代	4,000～5,000円/回
2交代	7,000～11,000円/回

勤務形態	平均の夜勤手当
3交代	4,000～5,000円/回
2交代	7,000～11,000円/回

勤務形態ごとの給料・年収

勤務形態	年収	月収
夜勤ありの常勤	約440万円	約36万円
日勤のみの常勤	約395万円	約33万円
夜勤のみの常勤	約473万円	約39万円

勤務形態	年収	月収
夜勤ありの常勤	約440万円	約36万円
日勤のみの常勤	約395万円	約33万円
夜勤のみの常勤	約473万円	約39万円

【夜勤+日勤】平均年収440万円

夜勤ありの常勤看護師の平均年収は約440万円、月収に換算すると約36万円です。

例えば2交代の夜勤が月に4回、または3交代の夜勤が月に8回なら、3～4万円の夜勤手当が支給されます。

夜勤が増えれば給料も上がりますが、身体へ負担がかかるので適度な回数を見極めましょう。

【日勤のみ】平均年収395万円

日勤のみの平均年収は395万円、月収に換算すると約33万円です。

深夜手当が支給されないため、常勤の中では一番低めの年収ですね。

しかし働く職場で給与は異なりますし、美容クリニックや訪問看護ならもっと高い年収を得られます。

【夜勤のみ】平均年収473万円

夜勤のみの平均年収は473万円、月収に換算すると約39万円です。

常勤の平均給与の中では一番の高収入になります。

ただし体力的にきついので、無理のない範囲がおすすめです。

夜勤がつらい看護師におすすめ！転職サイト

どうしても夜勤が辛い場合、夜勤のない職場へ移ることを考えましょう。

転職サイトで見てみると【夜勤なし】の求人もたくさんあります。

1分で登録できて、利用は無料なので早めに登録しましょう！

【まとめ】きつい夜勤を乗り越えよう！転職もあり

今回は看護師の夜勤についてお伝えしました。

夜勤がつらいと感じている人は、夜勤なしの働き方をする選択肢もありますよ。

手当はなくなりますが、日勤のみで高収入を目指せる求人も豊富です。

健康的に楽しく働ける職場で、充実した日々を送れるよう応援しています。