看護師の仕事は精神的にも体力的にもきついことで有名です。
その中でも特に辛いと感じる人が多いのは『夜勤』です。
夜勤が始まってから身体がしんどい…
夜勤がツラくて看護師を辞めたい…
経験者の私が夜勤の辛さと、少しでも楽になるための解消法を教えます!
看護師はとてもやりがいのある仕事なので、多くの人が頑張りすぎています…
『看護師なら夜勤は当たり前』『みんな頑張っているから自分もしっかりしなきゃ』と思いがちです。
この記事では
- 夜勤が大変な理由5つ
- 夜勤の対処法3つ
詳しく説明します!
もし、対処法を試していてもやっぱりツラいと感じる人は、夜勤のない病院への転職情報も載せているのでぜひそちらも参考にしてください。
そもそも夜勤とは
看護師の夜勤は大変忙しい仕事です。
- 救急患者への対応
- 入院患者の容態変化への対応
- トイレの介助
- 点滴やバイタルのチェック
- 夜間巡回
- カルテの整理
挙げたらキリがありません。
そして勤務体系は夜勤を含んだ2交代と3交代があります。
2交代 | 3交代 |
---|---|
日勤(8:30~17:30) 夜勤(16:30~翌9時) | 日勤(8:30~17:30) 準夜勤(16:30~25:00) 深夜勤(25:30~9:00) |
多少時間の前後はあるものの、多くの病院でこのような時間帯に分かれてシフトが組まれます。
2交代と3交代、どちらがきついの?
2交代も3交代も経験があるけど、どちらにせよ生活リズムが狂ってしまうのでツラいです…
夜勤が辛い理由5つ
新人看護師も、現場に慣れてきた6月頃から夜勤勤務が始まります。
ここでは、多くの看護師が感じる夜勤の辛いところを5つ紹介します。
①生活リズムが乱れる
何と言っても生活リズムが崩れてしまうのが一番つらいです。
例えば2交代の場合月4回程度、3交代だと準夜勤・深夜勤合わせて月に6回程度勤務があります。
朝早くから出勤する日もあれば夜勤がある日もあり、シフトが不規則でどうしても生活リズムが乱れてしまいます。
若い子でも肌荒れしたり、夜勤がない日にも睡眠が浅くなったり…
寝ても疲れが取れなかったり、生活リズムが乱れると体調にも悪影響が出ます。
②体が休まらない
看護師は、休みの時間でさえまともに休めない場合があります。
特に3交替の現場では日勤をこなしてからの夜勤シフトになると間が8時間ほどしかありません。
到底休めるとは言い難いでしょう。
勤務と勤務の間の休日でも、夜勤があることで会社員のような休日とは少し違うのです。
睡眠不足を解消するために寝ていたら休みが終わっているなんてザラだよね。
普通の会社員の友達と全然休みが合わないしね。
③人数が少なく大変
夜勤が辛い理由の3つ目は患者の数は日中と変わらないのに夜勤は看護師の人数が少ないことです。
入院患者のあれこれや、救急外来、夜間対応など夜中でも病院は休まることがありません。
さらに、夜中になると不穏になる患者さんも少なくありません。
つまり仕事が多いのに少ない人数でまわす分、看護師一人当たりのタスクが増えて大変なんです。
夜勤って意外とやることは多いのに、人が少なくていつもバタバタしている印象。
④怖い先輩と当たりやすい
夜勤を担当できる看護師は人数が少なく、限られているため固定メンバーになりやすいのが特徴です。
特に、優しいママナースたちは時短で夜勤免除の契約で入っている場合があるので、夜勤はベテラン看護師と独身子なしの新人で担当することも多くなります。
メンバーが少なく関わりが密になるので、気が合わないメンバーだとかなり神経を遣うことも…
夜は眠さと疲れも貯まってくるので、先輩看護師の機嫌が悪いことも多い…。イライラの標的になりやすいのも夜勤の大変さです。
⑤医師への報告がストレス
夜勤中、患者にトラブルがあった場合は医師に報告しなくてはならないのもストレスです。
医師は当直という、日勤で働いてそのままぶっ続けで夜間勤務をします。
なので急変患者がなければ当直室(仮眠室)で寝ています。
寝ているところへPHSをかけて起こし、トラブルを報告すると『そんな要件で今起こしたの?』と不機嫌な対応をされることも…
中には『これくらいのことで電話してくるな!』と怒られる場合もあります。
報告をしなかったらしなかったで、トラブルに発展したら怖いし…。
看護師の仕事は命に関わることなので、患者さんのために良かれと思って報告しているのに、眠い医師に八つ当たりされるのは理不尽です。
辛い夜勤の対処法3つ
辛い夜勤が少しでも楽になるためにはどのようなことをすればいいのでしょうか。
ここでは自分でできる対処法を3つ紹介します。
①十分な睡眠をとる
『患者さんが落ち着いていれば夜勤といえども寝られるんじゃないの?』と言われますが、それは違います。
そもそも患者さんは状態が落ち着いてないから入院しているのであって、夜中でも何かしらの急変は必発です。
『眠れないから薬が欲しい』『体位を変えてほしい』という患者さんも多いです。
それに対応していると到底寝られません。
なので勤務が終わったら家に帰り十分睡眠を取りましょう。
若いと案外夜勤明けも動けると思ってしまい、そのままショッピングやお出かけに行く人も見かけます。
ただし若いと言っても夜勤明けは肉体的にも精神的にも疲れています。
その疲れはいつか蓄積して体調を崩しかねません。
きちんと帰って十分な睡眠をとるようにしましょう。
健康でいるために睡眠は必須だよ!
②起きたら必ず陽の光を浴びる
夜勤が続くと、どうしても体内時計が夜型になってしまいます。
昼型に直すために起きたらまずはカーテンを開けて陽の光を浴びるようにしましょう。
陽の光を浴びて、崩れた体内時計を戻すことはとても大切なことです。
あとは、帰り速やかに帰宅し就寝したり、寝室はできるだけ暗くしたり…
昼夜の区別をつけるために遮光カーテンを使うのがおすすめです。
体内時計をしっかり戻そうね
③栄養バランスの良い食事を心がける
再三言われていることですが栄養豊富な食事は大事です!
夜勤で疲れていると思いますが、コンビニのご飯、出来合いのお惣菜ばかりでは栄養バランスが偏ります。
とにかく体が資本なので、温かくて栄養の摂れるごはんを心がけましょう。
夜勤の最中は、ゆっくり食べる時間もありません。
さらに、夜勤で疲れて帰ってくるとついつい食べるものも適当になりがちです。
何も食べずにそのまま寝ちゃうという人も少なくありません!
夜勤明けに食べて帰る人もいると思いますが、寝る前なのでお味噌汁や温かいスープなどにして軽めにしましょう。
仮眠をとったあとは、栄養バランスの良いものをしっかりと摂るように心がけてね!
それでも辛い時は夜勤のない病院へ転職もあり
夜勤がある仕事についている人は、自律神経やホルモンバランスを崩しやすく、心筋梗塞や脳卒中になるリスクも高くなるという研究結果もあります。
看護師の夜勤勤務は体調の変化を感じる人が36.1%にものぼるとされています。
参考:夜勤をしている看護師さんの寿命は短いって本当?
夜勤がどうしても辛い場合は、夜勤のない部署へ変わるのも良いでしょう。
- 外来業務
- 健診業務
- 内視鏡センター
- 透析室
- 夜間救急のない手術室
今挙げたあたりは、院内でも異動しやすいはずです。
ただ、異動で変わるだけだとまた次の移動で夜勤のある部署へ戻される可能性もあります。
その場合はクリニックや訪問看護など、思い切って環境へ転職するのも良いでしょう。
- 美容クリニック
- 訪問看護
- 産業看護師
- 健診センター
- 保育園
- 保健室
- ツアーナース
私は転職し、美容クリニックで働いていますが夜勤も残業もなく快適です!
夜勤がないって本当に体が楽ですよ。
転職時に参考になったおすすめサイトも掲載しておきます。
登録して案件を見ておくだけでも参考になるよ!
夜勤の辛い理由と対処法まとめ
以上、看護師の夜勤勤務が辛い理由と対処法を解説しました!
看護師は日勤でもつらくて厳しい仕事です。
夜勤があるとなおさらツラいことでしょう。
しかし『看護師=夜勤必須』ではありません。
少しでも身体が楽になるような対処法を行いつつ、ツラいなと思ったら、夜勤のない部署への転勤や転職を考えてみましょう。
毎日一生懸命働く看護師さんたちの参考になれば嬉しいです。