毎日残業でつらい…
新人看護師は残業代が出ないって言われた…
看護師1年目っていろんな理由で残業しがちですよね。
でも残業代を請求したくてもしにくい…。陰口を言われそう…。
などと理不尽な我慢を強いられることも多いです。
この記事では
- 新人看護師が残業代を取り返す方法を3つ
解説します
今すぐ請求しなくても、いざというときのために今のうちからやっておくべきことがあるので参考にしてくださいね。
新人看護師は残業代が出ない!?
新人看護師さんたち、こんな悩みはありませんか?
- 先輩たちよりも早く出勤して準備が必要
- 就業時間を過ぎているのに仕事を頼まれる
- 先輩が帰ってないので帰れない
- 先輩の指導を待っているといつも定時を過ぎる
- 仕事が終わった後に勉強会がある
『これだけ残業をしたらお給料も高いのでは?』と思いきや…
新人期間なのを盾に、残業代を払いませんっていう病院も多いです。
残業代を請求することは当然の権利なのに…なんで?
本当にそうだよね。でも、請求できない人はとても多いんだよ。
請求しにくいと感じることも…
実際、残業代を請求したくてもしにくい場合が多いですよね。
残業申請したいなんて言うと、周りの目や陰口を言われるリスクがあります。
申請の相談をしようものなら『1年生は勉強させてもらっている立場なのに?』や『1人で仕事ができるようになってから言ってほしい』なんていわれることも……。
先輩によっては『申請すれば?』と言ってくれる人もいますが、明らかに怪訝そうな顔…
指導してもらっている立場であることを考えると、申請せず泣き寝入りに至ることも多いでしょう。
新人看護師が残業代を請求する方法3つ
新人看護師だって、未払い残業代は当然請求できます!
ここでは残業代を請求する方法を3つ解説します。
- 直接病院に請求する
- 労働基準監督署に依頼する
- 匿名で書面を送る
残業代を請求するとなると
- 『とにかく早く残業代を払ってほしい』
- 『陰口言われる可能性があるからできるだけ身バレしたくない、でも時間外は確実に払ってほしい』
などいろいろな考えがあるでしょう。
紹介する請求方法3パターンは、どれも一長一短です。
正解がない問題だからこそ、自分自身にあった方法で請求してくださいね。
その前に!まず証拠を集める
請求前に、まずは証拠を集めることが大切です。
どの方法で残業代を請求するにしても、『残業をしていた』ということが客観的にも分かる証拠がいります。
請求するに当たり、まず収集しておくべきものを紹介します。
- 雇用契約書や労働契約書
- 業務日誌やタイムカード
- 電子カルテの記録
- パソコンのログイン時間の控え
- 残業の内容を示したメモ
- 給与明細・源泉徴収票
できれば、第三者の証言や看護師長など上司が残業を命じた発言を録音したものがあるとさらに有利になります。
できる限り証拠は集めよう!
①直接病院に請求する
費用もかからず、一番すぐに行動にうつせるのが『直接病院に請求する』方法です。
これを任意交渉と言います。
病院内で完結するので、大事にならず少ない労力で請求が通る可能性があります。
しかし証拠の内容によっては身バレするうえに、強制力も少ないので却下される可能性もあります。
良心的な病院だったらここで解決するんだけど…。『前例がない!あなただけ認めるわけにはいかない!病院の経営が立ち行かなくなる!』なんていわれちゃうことも…
直接交渉を成功させるためには、1人の力じゃなくて新人看護師みんなで協力することも大切でしょう
②労働基準監督署に依頼する
労働基準法では、残業代の支払いを義務付けています。
理由なく残業代を支払わない雇用主は、労働基準法に違反している可能性が高いです。
残業代が払われないのは法律違反だよ!
証拠を集め、残業代の支払いができていないことを確認した場合、勤務先の病院が労働基準法に違反している可能性があります。
つまり労働基準監督署に介入してもらえる可能性が高いです!
その結果、労働基準監督署が指導勧告を行う、または立ち入り調査を行ことが可能です。
素人が1人で直接残業代の支払いを交渉するよりも改善する可能性は極めて高くなります。
また、依頼すれば匿名での交渉も可能です。
心強いですね!!
ただ、本名が分かった方が誰がどのくらい残業をしていたのかはっきりするので支払い確率は上がります。
匿名で依頼するか本名を述べるかはリスクとリターンを比べて決めると良いでしょう。
また、労働基準監督署に依頼すれば、すぐ簡単に残業代を支払ってもらえるわけではありません。
調査には時間がかかりますし、労働基準監督署も多くの事案を抱えているので『まずは自分で交渉してみてください』といわれるケースもあります
労基が動いてくれるのを待つか、手っ取り早く自分で請求するかは求めるスピード感で決めると良いでしょう。
③匿名で書面を送る
当ブログでも紹介していますが、匿名で支払い請求を送って実際に支払われた例があります。
もし、今後もその病院で働きたい場合は、匿名で送るのも良いでしょう。
匿名で請求書を書いて郵送するやり方です!
▼詳しい経緯は別の記事で紹介しています。
ただし、匿名で送ると握り潰されるリスクもあるので『配達証明付き内容証明郵便』で送ることをおすすめします。
この場合、送った支払い請求が確実に読まれているかわかります。
配達証明付き内容証明郵便で送ることで『確実に届いた!読んでもらえた!』とわかるのです。
しかも支払い請求を受け取ったにも関わらず反応がなかった場合、病院側が『そんなもの届いていない』としらばっくれることもなくなります。
ただし、匿名で送った場合届いたあとどのくらい話が進んでいるかがわかりにくいというデメリットもあります。
結果的にいつまでたっても残業代が支払われないということもあるので、『対応に期限を設定しておく』などの注意が必要です。
請求したら陰口を言われるのはこわい…
匿名で請求しない限り、だれが請求したかはバレてしまいます。
院内で腫れ物に触るような扱いを受けるリスクもあります。
先輩看護師から『私達の頃は新人なんてサービス残業があたりまえだったのに!!』といわれることもあるでしょう。
今後も同じ病院で働き続けることを考えると、人間関係がこじれるのは避けたいものです。
身バレリスクという代償と、もらえる残業代の対価を天秤にかけて請求方法を選びましょう。
まずは匿名請求がおすすめ
『陰口を言われたらどうしよう…』『腫れ物に触るような扱いを受けるのが怖い…』という人は、匿名請求がおすすめです。
匿名で請求すれば身バレリスクは低いですし、払ってもらえたら万々歳です。
たとえ払ってもらえなかったとしても、自分が請求したということがバレていないなら陰口を叩かれることもありません。
まずは③の匿名請求から始めることをおすすめします。
リスクの低い方法から始めよう!
始業終業のカルテログインは忘れずに!
今すぐ残業代を請求するつもりはないけど…
いつ残業代を請求するかわからない
そんな場合も、始業時と終業時に電子カルテのログイン・ログアウトだけはしておきましょう。
始業・終業のカルテログインが最も『働いていたという証拠を残す』のに一番手っ取り早い方法です。
たった1分でできます!
いざというときに請求できるよう、今のうちからカルテのログイン・ログアウトだけは忘れずにやっておきましょう。
方向転換は早いほうが良い
新人でも誰でも、方向転換は早いほうが良いです。
スタートが早ければ早いほど、新しい職場で活躍できる時期も早まります。
さらに、今の職場で残業代のことを考え、モヤモヤする期間も少なくなります。
方向転換して成功したいなら早めに挑戦したほうが良いでしょう。
残業代を踏み倒すようなブラックな病院のために働くよりも、もっと良心的なところでキャリアを積むほうがぜったいにいいですよね。
『新人だから』『先輩がどこも同じだって言っているから』なんて、思わず一歩踏み出してみませんか?
もし転職サイトを見ても、どこがホワイトな病院か分からないというのであれば、転職エージェントに相談してみるのも1つです。
プロから見た客観的なアドバイスがもらえます。
今すぐ転職を考えていなくても登録する価値あるでしょう!
私も転職してから仕事が楽しくなった1人!転職サイトへの登録はたった3分。人生が変わりますよ。
残業代を取り返す方法3つまとめ
この記事では、新人看護師がサービス残業をさせられている現状に対して、声をあげ残業代を請求することができるということを紹介しました。
新人だからという理由でサービス残業をする必要はありません!
まずは匿名でいいので病院に残業代を請求してみましょう。
いざとなったら労働基準監督署に相談することもできます。
証拠をしっかりと集めましょう。
そしていつでも行動できるように、始業終業のカルテログインは忘れずに行いましょう!
事を荒立てなくないのであれば、早めの転職がおすすめです。
みなさんが、納得できる結果になることを願っています。