美容外科看護師になるには？資格や経験・スキルと向いている人を解説

美容外科看護師とは美容整形外科クリニックで働く看護師のこと。

とても人気の高い仕事です。

「美容外科看護師に興味がある！」

そんな方へ向けて必要なスキルや経験を解説します。

美容クリニックで働きたい方は最後までご覧ください。

＼まず読んで！／

美容外科看護師とは？

美容外科看護師とは美容整形外科クリニックで働く看護師のこと。

病棟の看護師とは違った仕事をしています。

仕事内容は手術介助やカウンセリング

整形手術における医師の介助や観察や、患者様の不安・疑問点解決のカウンセリングを行います。

他にも、病院で行っていなかった在庫管理や発注作業をしますよ。

給料・平均年収は500万円以上！

美容外科看護の給料は高い傾向にあります。

平均年収はなんと500万円以上！

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、一般病院の看護師も平均年収508万円と言われていますが、夜勤や残業、師長クラスも含めてこの収入です。

美容看護師の方が“夜勤なしで若いのに500万円に達する”と言えます。

また、インセンティブがつくので、売り上げを上げられたり患者様対応ができるようになると1,000万円超えも夢ではありません。

>美容看護師の年収は1,000万円？高収入の理由を解説

美容外科看護師に必要な資格と経験

「看護師」「准看護師」の資格が必要

美容外科看護師になるには「看護師」もしくは「准看護師」の資格が必須です。

看護師資格さえあれば美容クリニックで働けます。

具体的なレーザー処置や整形手術の介助は入職してから学べますよ。

看護師歴は最低1年以上

看護師歴が最低1年以上あることが好ましいです。

病棟の業務と美容クリニックの仕事は異なりますが、根本が医療行為であることは同じなので臨床経験が役に立ちます。

また、施術前後に薬の説明も行うため、薬剤の知識もあると良いですよ。

患者様の質問に答えられるように勉強しておきましょう。

美容クリニックで働いた経験があると有利

美容クリニックで働いた経験があると有利になります。

美容クリニックごとに細かな違いはありますが、多くは似たようなメニューが多いです。

そのため、他のクリニックであっても経験があることで即戦力になれます。

研修の時間を短くすることができるため、採用されやすくなりますよ。

美容外科看護師になるためのスキル3選

この3つのスキルがあれば美容クリニックに受かりやすいです。

患者様へ【接客スキル】

接客スキルは美容外科で必須のスキルです。

一般病院の看護師と違って、美容クリニックは接客業や営業の一面も持っています。

その理由は自由診療だから。

美容クリニックの運営のため、患者様=お客様という意識が必要です。

難しく考えなくても、正しい言葉使いや丁寧な話し方など、意識すればできることです。

接客スキルがあるとまた来たいと思ってもらえますよ。

点滴など【施術スキル】

点滴を始めとする施術スキルも優遇されます。

美容整形の手術は医師が行うので看護師は介助のみですが、点滴や包帯交換は看護師が行います。

注射をしたり、ドレッシング材を使用したりするので看護スキルが必要です。

病棟業務が活かせるので、今の病院でも練習しておくと良いでしょう。

海外の方へ【外国語スキル】

必須ではないですが、外国語スキルもあると優遇されます。

日本の美容クリニックは丁寧で技術も高いため海外の方から人気です。

日常会話レベルができれば問題ありません。

海外の方は異国での美容整形に不安を感じています。

母国語やわかる言語で話してもらえると安心感が湧きますよね。

外国語スキルがある方はかなり優遇されるのでどんどんアピールしていきましょう。

美容外科看護師になるメリット5つ

美容外科看護師になることで得られるメリットを5つ紹介します。

給料や年収が上がる

美容外科看護師になることで給料や年収が高くなります。

一般病院の看護師は平均508万円に対し、美容クリニックは1,000万円以上を目指せます。

さらにボーナス以外にもインセンティブや短期業績手当がつきます。

年収を上げたい人にはおすすめです。

夜勤がなくなる

美容外科看護師になると夜勤がなくなり、日勤のみになります。

夜勤を続けると眠くてつらいし、体調も悪くなってしまいます。

日勤のみで体調が優れるのは大きなメリットです。

美容施術が安く受けられる

美容外科看護師になると施術を安く受けることができます。

クリニックには社割制度があり、比較的安価に施術を受けることができるのです。

働きながら綺麗になれるのは嬉しいですよね。

メイクやネイルができる

美容外科看護師はメイクやネイルなどおしゃれが楽しめます。

一般病院で勤務していると濃いメイクやネイルは禁止です。

一方、美容クリニックではむしろおしゃれな看護師を求めています。

ネイルを楽しんだりメイクをできる環境は良いですね！

新たなキャリアが積める

美容外科看護師は新たなキャリアが積めます。

病棟でも働けて、美容クリニックでも働ける看護師は魅力的です。

市場価値上がるので、次に転職するときも決まりやすいですよ。

キャリアを積みたい方は美容クリニックでの経験が重宝されるでしょう。

美容外科看護師になるデメリット3つ

美容外科看護師になるデメリットも紹介します。

看護スキルの低下

美容外科看護師になると看護スキルの低下が懸念されます。

例えば、吸引やおむつ交換、食事介助は美容クリニックにはありません。

また、点滴や採血の回数も病院で働いていた時と比べて大幅に減ります。

美容クリニックにも採血や点滴はあるので積極的に行うと良いでしょう。

またスキル低下を防ぐために保険診療のバイトをする人もいます。

夜勤バイトや健診バイトなら単発で働くこともできる上、スキルが維持できます。

スキル低下が気になる人はバイトを並行してみましょう。

終業時間が遅い

美容クリニックの終業時間は遅いです。

仕事帰りに寄る患者様のため、夜20時まで営業をしています。

ただし、完全予約制なので残業は多くありません。

夜遅いのが気になる人は「18時まで」で契約すると良いでしょう。

朝は10時開院なので、ゆっくり出勤できるメリットが大きいです。

接客スキルが必要

美容外科看護師には接客スキルが必須です。

病院の看護師と違い、営業業務の要素もあります。

一般的に営業ノルマはありませんが、患者様を安心させるために接客スキルは必須です。

美容外科看護師になるのに容姿や年齢制限はある？

美容外科看護師になるには容姿や年齢制限があるのでしょうか？

結論から伝えると、容姿は関係ありません。

ただし、年齢制限は一部のクリニックであります。

1つずつ確認していきましょう。

容姿での判断はないが清潔感は必要

美容外科看護師での採用時に顔審査はなく、必要なのは清潔感です。

容姿よりも清潔な身なりや丁寧な言動、マナーを重視しています。

もちろん容姿が綺麗にこしたことはありませんが、清潔感がなければ美を売る仕事はできません。

見た目よりも落ち着いた所作を意識しましょう。

年齢制限は一部あり

厚生労働省は募集・採用の年齢制限を禁止しています。
（参考：募集・採用における年齢制限禁止について）

ただし一部のクリニックで、年配の看護師は断られる傾向があります。

特に【未経験の30代以上】は採用が難しいです。

年齢については例外も多いため、応募前にクリニックへ確認しましょう。

美容外科看護師と美容皮膚科看護師の違いは？

美容外科看護師と皮膚科看護師の違いは何でしょうか？

仕事内容、給料面、就業時間、それぞれにフォーカスを当てて説明します。

美容外科は手術介助を行う

美容外科看護師は美容整形における手術介助がメイン業務です。

清潔介助や手術中の患者様の看護など、外科的施術の介助を行います。

使う医療器具の名前や施術の手順を覚え、正しく介助することが大切です。

美容皮膚科はレーザー機器を取り扱う

美容皮膚科看護師はレーザー機器を取り扱ったスキン施術がメイン業務になります。

肌悩みに対して医師の指示に基づき、レーザー照射を行います。

ピーリングやレチノール製剤など外用薬の取り扱いや説明、施術もします。

外科のように手術介助ではなく、看護師自身がレーザー照射などの施術を行うのが美容皮膚科です。

給料は美容外科の方が高い

美容整形外科は看護師の中でも給料や年収が高いです。

その理由は、美容整形の方が皮膚科よりも顧客単価が高いから。

給料やインセンティブが高く、年収も高額になります。

残業は美容外科の方がある

残業は美容皮膚科看護師よりも美容外科看護師の方が多いです。

美容整形は大体の施術の終了時間はわかるものの、患者様によって時間が前後することがあるからです。

美容皮膚科は予約制であり、終わる時間も一定のため残業はほとんどありません。

美容外科看護師に向いている人の特徴5つ

当てはまった方は、美容外科看護師に向いているでしょう。

単純業務より複数業務が好きな人

単純作業よりも複数の業務が好きな人は美容外科看護師に向いています。

美容外科には多くの施術メニューがあります。

内容が人それぞれ違うため、多くの施術ができて飽きがきません。

1日で単純作業を繰り返すことは少ないので、飽き性の人にも向いています。

給料・年収を上げたい人

今よりも給料を上げたい方は美容外科看護師が向いています。

美容整形は看護師の中でも高収入。

売り上げが上がれば年収1,000万円も目指せます。

頑張りに応じてインセンティブがつくのも嬉しいですね。

夜勤が嫌いな人

夜勤が嫌いな人は美容外科看護師に向いています。

美容クリニックには夜勤やオンコールがなく、日勤のみです。

夜勤が合わず体調不良になりやすい方、夜勤を辞めたい方におすすめです。

美容整形に興味がある人

美容整形に興味がある人は美容外科看護師に向いています。

間近で患者様がきれいになっていく様子をみられるのはとても楽しいですよ。

空いた時間には自分も施術を受けられます。

「元々整形に興味がある！」「きれいな仕事がしたい！」という方には向いています。

チームで働くことが好きな人

チームで働くことが好きな人にも向いています。

1人の患者様が美容整形を行うまでにさまざまな職種が関わります。

複数の職種がいて、初めて施術が可能なのです。

チームで1つの施術を完成させていくのでとてもやりがいがあります。

一人で働くより、みんなと働くのが好きな人は美容外科看護師に向いていますよ。

美容外科看護師に向いていない人の特徴3つ

美容外科看護師に向いていない人の特徴は以下の3つです。

それぞれの特徴を見てみましょう。

美容に興味がない人

そもそも美容自体に興味のない人が美容外科看護師として働くのは苦痛でしょう。

美容クリニックで働くスタッフは毎日美容業務に向き合います。

コンプレックスを治したい方やチャーミングポイントをさらに伸ばしたい方のお手伝いをします。

美容クリニックに来られる患者様やスタッフは美容に興味のある人がほとんどです。

美容自体に全く興味や関心がない人は向いていないと言えるでしょう。

少しでも美容スキンケアや美容整形に興味がある方は転職を考慮してみてもいいかもしれません。

病棟で看護技術を高めたい人

看護技術をさらに高めたい人は美容外科看護師ではなく、病棟看護師の方が向いているかもしれません。

美容外科では新たなキャリアを積めますが、一般病院で用いるような看護技術は少ないです。

認定看護師や看護部長になりたい方は美容クリニックではなく、病院勤務が合っています。

ただし、病院ほどではありませんが、美容外科看護師も点滴や採血など基本的な看護技術は身につきます。

覚える作業が苦手な人

覚える作業に苦手意識が強い人は向いていないでしょう。

美容クリニックでは多くのメニューやキャンペーン、施術があります。

ただし、クリニックにはマニュアルが完備されており、できるだけ覚えやすいように工夫されています。

覚える作業が苦手でも、マニュアルを見て働けるので安心して大丈夫です。

美容外科看護師は大人気！合格のコツは？

美容外科看護師は大人気で倍率も高いです。

そのため、内定をもらうためには事前に対策をしておいた方が良いでしょう。

今から紹介する対策方法を実施するだけでライバルと差をつけられるのでぜひ取り入れてみてください。

応募書類でアピールする資格がないか確認

美容整形外科看護師に応募する際に必要な書類は以下の通りです。

これに加えて、日本化粧品検定や語学スキルなど、アピールできる資格がないか確認しておきましょう。

書類提出時に一緒に出せると好印象です！

事前に面接対策を行う

いきなり面接を受けるのではなく、事前に面接対策をしましょう。

よく聞かれる質問はどこのクリニックでもあるので、回答を用意しておくのがおすすめです。

質問の模範回答30選をみて対策するのも良いでしょう。

転職エージェントに情報を教えてもらう

転職エージェントを活用すると無料で応募書類の添削や面接対策をしてくれます。

美容整形外科看護師の倍率は高いため、徹底的に準備する人も多いです。

転職エージェントは求人要項に記載されていない内容や、クリニックごと情報を持っています。

一人では応募書類や面接対策に限界がくるので、無料で相談できる転職エージェントを頼ると良いでしょう。

美容外科看護師になる！おすすめの転職サイト

美容外科クリニックで働くために転職サイトで探すのがおすすめです。

数多くの求人を見ることができ、比較と検討ができます。

無料で利用できるので登録しておきましょう。

【まとめ】美容外科看護師は今から目指せる！

美容外科看護師になるために資格は看護師資格のみでOK、今からでも目指せます。

年収も上がるし夜勤もなくなりますよ。

今の職場に不満があれば転職も可能です。

転職自体はリスクでも転職活動はノーリスクなのでサイトを見てみると良いですよ。