【医療脱毛クリニックの看護師って何してる？】仕事内容・給料・メリット・デメリットを解説

脱毛クリニックの仕事に興味ある人が増えています。

一体どのように働いて何をしているのか気になりますよね。

私自身は病棟を辞めて脱毛クリニックで働き、とっても楽しいです！

お給料もプライベートの時間にも大満足しています！

今回は脱毛クリニックでの働き方について紹介します。

＼まず読んで！／

医療脱毛クリニックの仕事内容は？

脱毛クリニックはまさに”医療脱毛”に特化したクリニックです。

なので仕事内容も『剃毛→レーザー照射→アフターケア』の繰り返しになります。

また、レーザーの機械によって施術内容も少し変わります。

蓄熱式はジェル塗布と拭き取りの作業があります。

熱破壊式はそのままパチパチ照射します。

ぶっちゃけどちらも難しくありません。

仕事の内容が決まりきっているので、『たくさん業務を覚えるのはきつい…』という人にはとても働きやすいです。

1日に照射する人数は6人くらい。

人数も多くないです。

ただ、照射する範囲によって時間と大変さが違います。

パーツのみの患者	全身照射の患者
照射は脇やVIOのみ 1人約30分で終わる 照射が短時間なので次々に案内する サクサク進めたい人はパーツが向いている	顔、ボディ、VIO全て 1人約2時間かかる 漏れのないようひたすら当て続ける 黙々と作業するのが好きな人は全身が向いている

脇やVIOなどパーツのみの患者だと30分くらい、全身だと2時間くらいです。

パーツの人は1人当たりにかかる時間が少ないので次々と案内をします。

それに対し、全身の人は照射にかかる時間が長いので人数は少なく、ひたすらレーザーを当て続けます。

接客やお話が好きな人はパーツを、ひたすら照射している方が好きな人は全身が良いでしょう。

段々と効率良く照射する手順が身について、早く仕事をまわせるようになるのは楽しいです！

医療脱毛クリニックのお給料・働き方は？

①お給料

医療脱毛クリニックの平均年収は500万程度です。

『思ったほど高くないじゃん…』と思いましたか？

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると看護師の平均年収は498.6万円です。

この金額は、師長クラスも入れた全看護師の平均値で、夜勤や時間外手当なども含んでいます。

それに比べて脱毛クリニックは夜勤や残業がないにもかかわらず、新人でも年収500万円を目指せるのです！

そう考えるとかなり高給だと分かります。

しかも総合病院と比べて高度な看護技術は必要ないし、命と向き合う深刻な場面もないです。

これで500万円ももらえるのはかなり高給ですよね。

また勤務態度や売上に合わせてインセンティブやボーナスを用意してくれるクリニックも多いです。

頑張りによっては年収700万円以上も目指せます！

②勤務時間

脱毛クリニックは10時か11時開院のところが多いです。

なので勤務は10〜19時か11〜20時になります。

朝がゆっくりなのがとても良いです。

寝坊しても間に合うし、通勤ラッシュに巻き込まれることもありません。

スタバに寄っても余裕

営業時間が長いクリニックでは早番と遅番に分かれて働きます。

2パターンに分かれるので朝ゆっくりしたい日は遅番を、早く帰りたい日は早番を選べます。

自分のスケジュールと合わせられるのが良いポイントです。

ただ、基本的に土日や祝日も営業をしているので休日も仕事はあります。

その代わりに平日休みはしっかりもらえます。

平日が休みだと普段混んでいるレストランやテーマパークにも行けるのでおすすめですよ。

平日ディズニーは空いていて最高！

必ず休みや代休は取れるので安心です。

もし土日勤務が厳しい場合は転職面談の時点でそう伝えましょう。

土日休みの働き方を考慮してもらえます。

患者さんは完全予約制で、基本的に残業になることはありません。

オンコールなど急な呼び出しもないので、予定を入れたい人には最適な職場です。

③資格・スキル

医療脱毛で使用するレーザー照射は医療行為のため、看護師か医師しか使用できません。

そのため看護師資格は必須です。

ただそれ以外に必要な資格はなく、美容未経験者や新人でも挑戦しやすい仕事です。

その上で一応持っていたら採用のときに好印象の資格を紹介します。

『入職前に勉強したい！』『せっかくだから何か資格を取りたい！』という人にはおすすめです！

『どうせ働くなら何か資格取りたいな〜』という人でも気軽に目指せるのが良いですね。

もちろん資格はなくても働けるので大丈夫！

入職後にレーザーの使い方や照射のやり方をレクチャーしてもらえます！

医療脱毛クリニックの1日の流れ

脱毛クリニックは10〜19時か11〜20時勤務のことが多いです。

今回は10〜19時のパターンを紹介します。

仕事が終わればすぐに帰れるところが良いです。

病棟時代は『先輩より先に帰るの申し訳ない…』とか『なんとなく帰りづらい雰囲気…』と思っていたので。

脱毛クリニックはやることが終われば即退勤します。

とても合理的です。

医療脱毛クリニックで働くメリット

医療脱毛クリニックで働くとたくさんのメリットがあります。

特に社割のメリットは大きいです。

普通のクリニックで全身脱毛を受けようとしたら30万円はかかります。

それが社割を使えば6〜9万円で受けられます！

こんなにも安く全身脱毛が受けられるのです。

職場で顔脱毛してもらったよ

また、照射の練習を兼ねて施術すれば無料です。

空き時間に自分で照射する看護師も多いですよ。

私も自分で当ててます！

さすがに自分でVIOは当てないけど、腕とか足なら施術可能！

働きながらムダ毛とおさらばできます。

また、高収入で働きやすいことも大きなメリットです。

完全予約制で開院時間と閉院時間がしっかり決まっているので急な残業もありません。

時間ぴったりに帰れて夜勤もなし。

それで年収500万円もらえるので十分すぎます。

さらに、覚える業務が少ないので看護師としてブランクのある人や新人看護師にもおすすめです。

すぐに仕事に慣れるので『私だけ仕事できない…どうしよう…』という不安もありません。

医療脱毛クリニックで働くデメリット

医療脱毛クリニックは楽な仕事でお給料も高いですがもちろんデメリットはあります。

脱毛だけやってると飽きることはあります。

ずっとムダ毛にレーザーを当て続けるだけの仕事は確かに退屈です。

それでも毛がなくなってきた時の達成感は感じるし、レーザーを打つのが早くなったりスピーディーに施術をこなしてどんどん患者さんを入れられるのは楽しいです。

脱毛だけでつまらないと感じる人は、『脱毛がメインだけどダーマペンもやっているクリニック』や、『アートメイクもやっている脱毛クリニック』への就職がおすすめです。

最近は脱毛のみよりダーマペンやアートメイクなど美容皮膚科のメニューがあるクリニックが増えているので簡単に見つかります。

また、土日は結構忙しいです。

休みの日に脱毛を受けたい人は多いので予約がパンパンになります。

確かに土日は忙しいけど、その分平日のお休みを確保できます。

自分は混雑の少ない平日に出かけられるのって結構良いなと思ってました！

ハリーウィンストンのアフタヌーンティも
余裕で取れました

どうしても土日を休みにしたい場合は入職の時に『土日休み希望です』と伝えてもらいましょう。

脱毛は誰でもできる仕事なので替えが効きます。

だからこそ土日NGで希望を出しても『他の人で埋めれば良いか』と言ってもらえることが多く希望が通りやすいですよ！

看護スキルの維持が難しいのはデメリットですが、正直気にする人は少ないです。

脱毛は脱毛でカウンセリング力が身についたり、レーザー機器を扱えるようになったりと別のスキルが身に付くからです。

それでも『維持しておきたいな』という場合はバイトなどで現場に出ておくことをおすすめします。

脱毛クリニックは、休日がしっかり確保されているので訪問介護やデイサービスのバイトとも組み合わせやすいです。

大変だったことの詳しい記事はこちら

医療脱毛クリニックで働く注意点

医療脱毛クリニックで働く際に注意しておくべきことがあります。

クレームが来ることはほとんどありませんが、稀に『思ったほど毛が抜けない』と言われることがあります。

脱毛の効果は個人差があり、どうしても抜けにくい人や効果が分かりにくい人がいます。

でもこれはカウンセリングでも伝えているし、同意書にも記載があります。

きちんと最初に説明してあるよ

効果に差があるのは説明していること、事前にきちんと通達していることをお伝えすればまず揉めることはありません。

クレームに至ることはほぼないですが、万が一言われた場合は再度同意書を見せて説明しましょう！

また、一部の脱毛クリニックでは脱毛意外に美容系の点滴や注射も行っているところがあります。

白玉点滴や美白注射などです。

点滴の施術を看護師が担当する場合があるので注射を打つのが苦手という人は、医療脱毛のみのクリニックを選ぶのがおすすめです。

一方で美容のメニューもやってみたい人は応募のときに診療内容を確認して脱毛以外のメニューもあるところを選ぶと良いでしょう。

また、中には閉院が遅いクリニックもあります。

私のクリニックは19時までですが、一部のクリニックは22時まで営業のところも…！

遅くまで働くのが無理な人は転職の時に早め閉院のクリニックを紹介してもらいましょう。

また遅くまで営業しているクリニックでも17時上がりや早番(19時まで)のシフトもあります。

希望すれば早めに帰る働き方を考慮してもらえるので伝えてみましょう！

応募前に確認しておくべきこと

『脱毛クリニックで働きたい！』と思った人も応募前にこれは確認しておきましょう。

インセンティブとは『売上に応じたボーナス』みたいなものです。

インセンティブありの場合、お給料は『基本給＋インセンティブ代』となります。

つまり売上が多いほどお給料が多くなり、少ないと減ってしまいます。

基本給があまりにも低く設定されているとインセンティブ頼みになり、インセンティブがもらえない月は『お給料が低すぎる！！』なんてことも。

最低でも基本給15万円はほしいところです。

給与形態がどうなっているか、入職前に確認しておきましょう。

また、最近は男性の脱毛も流行っています。

自分のクリニックでは男性の患者さんが増え、男性への施術を任されることも。

男子のVIOに当てられる場合があるので苦手な場合は『男性NG』や『男性のVIOはNG』などあらかじめ伝えておきましょう。

さらに仕事の範囲を知っておくことも重要です。

うちのクリニックは予約の電話とメールの返信は受付さんが担当し、同意書は医師が、カウンセリングと施術のみ看護師が担当します。

一部のクリニックでは受付や予約確認も看護師が担当します。

電話対応やメールの返信、次回の予約取りなど看護師の範囲が多いクリニックもあります。

就職前にどこまでが看護師サイドの仕事なのか確認しておきましょう！

医療脱毛クリニックに向いている人の特徴

残業や夜勤がないので早く帰りたい人や夜に働きたくない人はおすすめです。

帰ってからもフリーでオンコールや呼び出し、夜勤もないので自由に過ごせます。

また生活リズムが整っているので体調も良くなりますよ。

また、脱毛クリニックは都会にあることが多いです。

仕事帰りのOLさんなど、通いやすい人を増やすために大きな駅の近くや繁華街にあります。

なので帰りにご飯を食べたりショッピングしていきたい人にはおすすめです。

総合病院では考えられなかった『都会の楽しさ』を普段から味わえます。

仕事終わりに一杯飲んで帰るのも良いし、ナース同士でワイワイ夜ご飯を食べに行くのも楽しいです！

働いているメンバーも同世代が多いので、話も合って仲良くなれます。

また、『美容クリニックに興味があるけどちょっと怖い…』という人にもおすすめです。

美容クリニックより覚えることは少ないし、仕事も簡単です。

それでいてレーザー照射の技術は身につくので次に美容クリニックへ転職したくなった時に有利になります。

『美容で働きたいけどまず簡単そうなところから始めたい』という人はまず脱毛クリニックに就職が良いでしょう。

医療脱毛クリニックを経験しておくと有利！

脱毛クリニックは脱毛に特化しているクリニックもありますが、一部美容皮膚科の診療も同時に行っているところがほとんどです。

看護師が診療メニューの提案をしたり、カウンセリングをしたりと仕事内容も近いものがあります。

『美容クリニックに転職したくて何度も応募しているけどうまくいかない』という人は脱毛クリニックで経験を積んでおくのがおすすめです。

脱毛クリニックで勤めている経歴があると、美容クリニックや美容整形への転職に有利になります。

というのも美容クリニックへの就職は年齢制限があることが多く、未経験者だと採用されにくい傾向があるのです。

実際、美容クリニックの面接で不採用にされてしまった先輩は、一旦脱毛クリニックで働いてから再度美容クリニックを受けました。

2回目に受けた時は経験者とみなされたので見事採用されました！

『年齢のせい』『未経験のせい』と諦めてしまうのではなく、脱毛クリニックで経験を積んで挑戦してみましょう。

おすすめ転職サイト

自分が脱毛クリニックに入ったときにお世話になった転職サイトを載せておきます。

どこも転職先がたくさん掲載されていて比べやすかったです。

今すぐ転職したいわけではない人も登録しておくと情報がいつでも見られます！

登録だけでもしておくことをおすすめします。

医療脱毛クリニックまとめ

この記事では脱毛クリニックの仕事内容や給料、メリット・デメリットを紹介しました。

医療系脱毛クリニックでの施術は、医師もしくは看護師しかできない仕事で高給です。

しかし繰り返しの施術が多く、新しく覚える業務が比較的少ないのも、ブランクのある看護師にとって条件の良い仕事ですよね。

今後美容皮膚科や美容外科クリニックへの転職を考えている人にも、実績になる仕事なので興味のある人はぜひチャレンジしてみてくださいね。